2009年7月21日火曜日

愛を読む人

題名からはあまり期待していませんでした。


最近は、原題や内容とかけ離れている「邦題」が多すぎで食傷気味です。


唯一、タイタニックを見て以来、イギリス時代の作品も全て観た、「ケイト・ウィンスレット」が
主演しているということで、2歳半になる息子を託児所に預けてこの映画を観にいくこととなりました。


この映画でケイト・ウィンスレットが、第81回アカデミー賞、主演女優賞を受賞したことや、原作が全世界で500万部以上も売れたという大ベストセラーであることなど、なんの予備知識もなく見終わった後の感想です。


…良かったです!!


どうしようもない「やるせなさ」を感じるラストでしたが、やはりケイト・ウィンスレットの抑えた演技が際立っていました。そして彼女の決して綺麗だとは云いがたい裸身も物語にリアリティを加えることという意味では功を奏していたかと感じます。


ラスト近くで、主人公が刑務所でケイト・ウィンスレットに再会する場面で、「大人になったのね、坊や」という彼女に対して差し伸ばされた手を、握りしめることが出来なかったマイケル。


21歳という年の差は、あまりにも切なく悲しく胸を打たれる思いがしました。


そしてラストシーン、彼女はああするしか道は無かったのだ。


マイケルの最後に娘に対して取った行動については、多少???が残る場面だと感じましたが、全般的には秀作であったと思います。


今度は、ゆつくりと原作わ読んでみたいと、そう思わせる作品でした。


…もう一度見たい。
 
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